精神分析学者の岸田秀さんが、何かの著書に、「イエスのような大噓つきがいるから、騙されないよう気をつけないといけない」と書いておられた。
しかし、イエスが大嘘つきだということは知っている。「嘘つき」でなく、「大嘘つき」と書いてくれたのが嬉しい。
嘘のない真理なんて、ある訳がない。
英文学者で詩人で画家の加島祥造さんは、タオイスト(老荘思想信奉家)を名乗るが、彼もある著書で、「老子は嘘つき、荘子は大噓つき」と書いておられたものだ。
決して、老子は「小」嘘つきなのではなく、彼の嘘は高度過ぎて分からないだけだと思う。むしろ、天下無敵の超嘘つきだ。
荘子なんて、最初から、「でたらめ言うから、でたらめに聞け」(妄言するから妄聴せよ)って、言ってるくらいだ。